日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告(66)の「役員報酬隠し」をめぐる裁判で、1人で計23回の証人尋問を受ける予定の日産元幹部がいる。検察官や裁判長も体調を気遣う中、4日連続4回目となった2日の尋問は途中で打ち切りに。今後も続く過密日程に、「証言の信用性が評価しづらくなる」と心配する声も上がっている。
「質問が頭に入ってきていないようですが」
2日午後4時15分ごろ、東京地検特別公判部の小西威夫(たけお)検事(48)が、証言台に立つ男性に問いかけた。
男性は大沼敏明・元秘書室長(61)。検察と司法取引した人物だ。海外逃亡したゴーン元会長が不在のまま進む元代表取締役グレッグ・ケリー被告(64)の公判で、「最大のキーパーソン」に位置づけられている。
「時系列が混乱しています……」。申し訳なさそうに答えた大沼氏に、小西検事は「疲れているようなので、これで終わりにします」と告げた。午後5時まで続く予定だった尋問は途中で終了になった。
大沼氏は、地検特捜部との間で…
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朝日新聞社会部