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 愛知県新城市は5日、同市黄柳野(つげの)の山林で、わなにかかった国特別天然記念物のニホンカモシカを逃がそうとした市内の男性(70)が、角で突かれて2日に死亡したと発表した。このカモシカは5日に殺処分されたという。

 市によると、男性は2日午前8時ごろ、シカ猟のくくりわなにかかったカモシカを発見、逃がそうと近づいたところ、角で太ももを刺された。男性は山を下りながら家族と連絡を取り、病院へ運ばれたが、出血性ショックで約2時間後に死亡した。

 このカモシカはオスで体長約90センチ、体高約70センチ。人を襲ったことや民家が近いことから、県などの許可を受け、5日に銃で殺処分にした。くくりわなは、シカによる農作物の被害が相次いでいたため、男性が仕掛けたという。同市農業課の鳥獣害対策担当者によると、ニホンカモシカはふだんはおとなしいが、10~12月が発情期のためオスが興奮することがあるという。わなにかかったところに人が近づいてきたため、男性を襲ったとみられる。(本井宏人)