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 スウェーデンのカロリンスカ医科大は5日、今年のノーベル医学生理学賞を米国立保健研究所(NIH)のハーベイ・オルター氏ら3人に贈ると発表した。業績は「C型肝炎ウイルスの発見」。肝臓がんなどを引き起こすC型肝炎の血液検査や100万人以上の命を救う新薬の開発へとつながったことが評価された。

 受賞者はほかにマイケル・ホートン氏、チャールズ・ライス氏。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、メダルは12月10日に受賞者の国で授与される。賞金の1千万スウェーデンクローナ(約1億2千万円)は受賞者3人で分ける。

 ウイルス感染による肝炎は汚染された水や食べ物が原因のA型と、血液で感染するB型が分かっていた。

 オルター氏は輸血後に肝炎になった患者を研究し、A型でもB型でもない患者が多数いることに気づき、新たなウイルスの存在をつきとめた。ホートン氏は1989年、感染させたチンパンジーの血液からウイルスの遺伝物質を特定し、「C型肝炎ウイルス」と命名。ライス氏はこのウイルスに感染した血液の輸血で肝炎が起きると証明した。

 ノーベル財団は「世界の多くの地域で輸血による肝炎が実質的になくなり、世界の健康が大きく改善された。抗ウイルス薬の開発が急速に進み、C型肝炎を完治させることが可能となった」と説明。国立がんセンター研究所(当時)の下遠野邦忠氏らが日本に多いタイプのウイルスの遺伝子についてほぼ全容を解明するなど、日本人研究者の貢献もあったと評価した。

 世界保健機関(WHO)による…

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