「固定観念」に縛られない アメフト初の女性監督の挑戦

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榊原一生
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スポーツ好奇心

 母校の再建を託された29歳の女性監督が、前例のないシーズンに挑む。関西外大アメリカンフットボール部の沢木由衣監督。今年2月に就任し国内アメフト界初の女性監督として、チーム強化と運営を担ってきた。男子競技における女性リーダーはまだ数少ないが、「(自分の存在が)女性が現場に入っていくきっかけになれば」と話す。

 昨年12月、関西学生リーグ4部降格が決まった直後だった。前任の男性監督から言われた。「監督をやってくれないか」

 沢木監督は2009年にマネジャーとして関西外大アメフト部に入部。卒業後は関西学連の評議員として運営に携わり、社会人Xリーグ2部チームのマネジャーも務めてきた。

主役は学生 成長を後押し

 就任要請について「なぜ私?」と思いながら、「学生スポーツの主役は学生で、技術より人としてどう成長していくかの方が大切。そこへ何ができるのかを考えた」という。

 女性指導者は増えてきたとはいえ、まだ少ないのが現状だ。日本スポーツ振興センター(JSC)によると、五輪の選手数やメダル獲得数は男女はほぼ拮抗しているのに、代表選手団に監督やコーチとして参加した女性の割合は2012年ロンドン大会で12%、16年リオ大会でも16%にとどまる。

 身体能力の違いなどから女性は男子アスリートを教えられないという固定観念に縛られ、「自信の欠如」といった女性側の課題と、組織側の「受け入れる雰囲気のなさ」が進出を阻んできたという。

 沢木監督もかつては「女性は…

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