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 国が11年前に中止した川辺川ダム(熊本県)計画の復活を求める声が首長らから上がり、長年にわたり賛否で割れてきた地元を再び揺さぶっている。7月の記録的豪雨で氾濫(はんらん)した球磨(くま)川の治水策として期待がある一方、清流が失われるとの懸念も根強い。計画をめぐり、再び地域が「分断」されることに警戒も広がる。

 8月下旬、球磨川流域市町村でつくる協議体が、近年封印していたダム建設も含めた治水対策を求めて決議。2008年に計画の「白紙撤回」を表明していた蒲島郁夫知事も「選択肢の一つ」と軌道修正し、国、市町村と検証を続ける。

 「突然『選択肢の一つ』だなんて、言いたい放題だ」。ダム計画で集落が移転した五木村の西村久徳村議(84)は、知事への怒りを隠さない。ダム容認派の中心だった人物で、1985~2007年に村長を務めた。

 1966年の計画発表後、賛否…

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