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 機能性表示食品の制度が始まって5年が経った。成長戦略の一環として「睡眠の質を高める」「ストレスを低減する」といった体への働きを企業の責任でうたえるようになり、3千億円規模の市場になったが、健康に役立つのかという視点からは、注意すべき点も見えてくる。

「食品は薬ではないので大幅にはやせない」

 国の審査を通らなければならない特定保健用食品(トクホ)などと比べ、健康への働きを表示しやすくなった機能性表示食品。店頭に並ぶ商品には、様々な成分が有効成分として表示されている。

 その一つに「葛の花由来イソフラボン」という成分がある。体重や脂肪を減らすのを助けるなどと表示される。

 17年に消費者庁は、これを有効成分とする商品の広告表現について、誰でも簡単にやせられるかのような「優良誤認」にあたるとして16社に措置命令を出しているが、「『健康食品』ウソ・ホント」などの著書がある高橋久仁子・群馬大学名誉教授は「元の論文を読むと、広告はもとより、効果自体にも疑問符がつく」と言う。「統計的な有意差ありというが差は小さい」

 根拠論文の一つを見てみる。被験者はBMI(体格指数)が27・5(平均値、以下同)の軽度肥満の人。12週間の間に、この食品を摂取させた28人はBMIが0・7、有効成分の入っていない偽薬を摂取させた25人は0・2減った。BMIから逆算すると、体重減少の差は1キロ程度になる。

 内臓脂肪面積は、食品をとった人で15・3平方センチ(摂取前は116・4平方センチ)、偽薬の人で4・1平方センチ(同95・3平方センチ)減った。

 同時に、いずれの被験者群も栄養管理をしていた。管理項目は、日曜日を除き提供された夕食を食べる▽夕食は午後9時までに▽食事と食事の間隔は3時間以上あける▽間食は200キロカロリーまで▽アルコールはビール1本(500ミリリットル)程度まで、などだ。食品をとった人たちも偽薬の人たちも、1日の摂取エネルギーは約2千キロカロリー前後(食品を摂取したグループで1948キロカロリー、偽薬グループで2029キロカロリー)。

 そして指示はないものの、1日に8千~9千歩前後(摂取グループで8117歩、偽薬グループで9271歩)歩いていた。

 この結果をどうみるか。論文執…

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