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 茨城県鹿嶋市平井の情報通信研究機構鹿島宇宙技術センターで、直径34メートルのパラボラアンテナの「お別れ会」が3日に開かれ、約60人が参加した。当初、4月25日に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期されていた。

 お別れ会は運用終了記念式典・記念講演会として開催。国内外の研究者5氏がアンテナの成果をたたえたり、運用終了を惜しんだりする動画やメッセージが披露された。講演では、細川瑞彦・情報通信研究機構主席研究員、日置(へき)幸介・北海道大大学院教授、高橋卓・同センター長の3人が、同センターの研究成果や超長基線電波干渉法(VLBI)と衛星を使った測地方法の長所・短所などを語った。YouTubeでもライブ配信された。

 終了後、参加者たちは骨組みだけになっているアンテナの前に移動し、記念撮影をしたり思い出を語り合ったりした。式典に参加した鹿嶋市の錦織孝一市長は取材に「市は歴史資料館を造る予定で、宇宙センターの歴史を紹介する可能性がある」と話した。

 同アンテナは1988年に造られ、全国で3番目の大きさ。地球の表面を覆う「プレート」の動き観測などに使われてきた。老朽化のため撤去される方針で、昨年9月の台風15号でアルミニウム製のパネルが外れたり、支える鉄骨が曲がったりしたことから、今年度中の撤去が確定した。(村山恵二)

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