石が「紙」に変身、環境負荷減へ 下町出身社長の挑戦記

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編集委員・中島隆
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 「朝日地球会議2020」のセッション「あの石が、あのゴミが資源になるなんて!」(10月13日午後1時~)に登壇する3人のパネリストのひとりが、素材メーカーTBM(東京都中央区)でCEO(最高経営責任者)を務めている山崎敦義さん(46)です。

朝日地球会議にも登壇

国内外の専門家や著名人が登壇した各セッションのアーカイブ動画はこちらから

 TBMは、セッションのタイトルにある「あの石」をつかって「ライメックス」という素材をつくっています。この素材は紙のようであって紙ではなく、プラスチックのようであってプラスチックではありません。

 取引先は5千社を超えています。この素材から、飲食チェーンのメニュー表、アパレルのレジ袋などがつくられています。宮城県や海外の工場で生産されています。

 山崎さんは大阪・岸和田の出身。少年時代から「だんじり祭り」にかかわります。義理、忠義、仁義。義の心を軸とした人間形成の道を歩みました。中学を卒業して大工となり、20歳で中古車販売業をスタート。建築の仕事も手伝っていました。

 30歳で初めてヨーロッパに行き、バチカンを訪ねます。サンピエトロ大聖堂の前に立つと、衝撃でしばらく動けませんでした。「私はあまり勉強もせず、何とか生きてきた。でも、歴史への責任があるんじゃないか。世界に役立つ仕事をしなくてはいけないんじゃないか。そう思ったのです」

 とは言うものの、何をすればいいのか分かりません。モヤモヤする日々を送ること約5年、2008年のことでした。

 台湾でつくられていたストー…

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