聞き手・田中聡子、岸善樹
「学歴なんて関係ない」と言うけれど、その言葉には実態が伴っているのか……。そんな疑問を記事にしたところ、多くの反響がありました。生涯ついてまわる「学歴」への感情は人それぞれで、複雑。そこには日本社会のありようが映し出されていました。
ふとしたことから、40歳を目前にした2年ほど「学歴詐称」していました。詐称内容は「早稲田大学」。本当は茨城県の農業高校卒です。
原因は、身近に「学歴大好き」の友人がいたこと。話題の8割が学歴。「彼女はポンジョ、彼女はお茶の水」と、他人の学歴をほとんど把握していて、「優秀よ~」って言うんです。ちなみに彼女の夫は一橋大でした。
で、私にももちろん聞いてくるのです。「どこの大学?」「ライターって早稲田が多いよね?」と。聞かれるたびにはぐらかしたり、「あっちの方!」と指さしてみたり。その指が早稲田の方をさしていたのか、いつの間にか私は「早稲田卒」ということになっていました。
それほどまでに学歴にこだわる人に「農業高校卒」と言えばどうなるのか。
想像すると恐ろしく、言い出せ…
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