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 神戸医療産業都市推進機構(神戸市)は8日、ノーベル医学生理学賞を2018年に受賞した本庶(ほんじょ)佑(たすく)・京都大特別教授の名前を冠した基金を立ち上げると発表した。本庶氏は機構の理事長を務めている。21年春に完成予定の新施設「次世代医療開発センター」で使う研究機器の整備などに使う。

 本庶さんが関わる基金にはほかにも、ノーベル賞の賞金を原資とした京大の「本庶佑有志基金」がある。機構が今回つくる「本庶記念基金」は個人や法人からの寄付を集めて資金とする予定で、今年11月から受け付ける。寄付への特典などは今後立ち上げる専用のウェブサイトで公表する。

 センターは神戸市中央区に整備中で、英語の名称は「Honjo Kobe Research Center for Biomedical Innovation」(HBI)。企業などとの共同研究用の機器室を備える予定で、センター外の研究者との連携も進めるという。

 本庶さんは機構の前身「先端医療振興財団」時代の15年から理事長を務めている。機構が中心になって支援している神戸・ポートアイランドの神戸医療産業都市には、理化学研究所や神戸大学、医療系企業などの研究施設が集まっており、iPS細胞を使った再生医療や、がん研究などが進められている。神戸医療産業都市構想は1995年の阪神大震災からの復興を願って生まれたプロジェクトで、財団は2000年に生まれ、改称を経て今年20周年を迎えた。(杉浦奈実)