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 世界最大の陸生甲殻類とされるヤシガニ。琉球列島などの熱帯・亜熱帯の島々にすみ、大きいと体重4キロにもなる。ただ個体数は減りぎみで、環境省は絶滅危惧2類に指定している。

拡大する写真・図版ヤシガニは海岸近くの岩場や森林でくらす=藤田喜久さん提供

 沖縄県立芸術大学の藤田喜久准教授(海洋生物学)らのグループが、沖縄県内の伊江島や宮古島など7地域で調べると、6地域で大型(体重約500グラム以上)の雄がほとんどおらず、性比は全体として雌に偏っていた。主な原因と考えられるのは食用目的の乱獲。「地元の貴重な食材ではあったが、観光客への提供が増えて多くの人が捕まえるようになった」。ヤシガニは雌より雄が大きくなり、大型個体を捕獲すると雄が減るわけだ。

拡大する写真・図版ヤシガニは名前に「カニ」とあるが、実際はヤドカリの仲間。大きな個体は脚を広げた長さが1メートルほどにもなる=藤田喜久さん提供

 成体が陸で暮らすヤシガニだが、卵から生まれたヤシガニの子ども(幼生)は、はじめは母親によって海へ放たれる。子どもは潮の流れに乗って運ばれるため、必ずしも親と同じ島で育つわけではない。

 グループには遺伝子の解析を得…

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