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 コロナ禍が高校生の就職活動を揺さぶっている。休校が長引いたため、今年は採用選考の開始が例年より1カ月遅い今月16日に後ろ倒しになった。観光や飲食業を中心に求人数が急減する一方、家計の悪化で急きょ進学から就職に切り替える生徒も少なくない。春から就活に臨んだ大学生は選考の中断やオンライン化に振り回されたが、高校生にも不安が広がる。

 「コロナで家計が苦しくなり、進学から切り替える子が目立っている」

 千葉県立松戸南高校の職業指導主任、今村達教諭はそう話す。例年、卒業生の4分の1にあたる約50人が就職を希望していたが、今年は70人に増えたという。

 高卒求人は売り手市場が続いてきた。リーマン・ショックで落ち込んだ後、求人倍率は2012年から9年連続で前年を上回り、今年3月卒は2・52倍だった。少子化で子どもの数が減るなか、製造業などを中心に現場で働く若い人材を希望する企業は多かった。

 しかし、コロナ禍で就職市場は変調を来している。厚生労働省によると、7月末現在で高校新卒者の求人数は前年より24・3%減り、求人倍率は0・44ポイント減の2・08倍になった。どの業種も減少しているが、特に宿泊・飲食サービス業は減少幅が大きく、求人数は前年の半分にとどまる。

 求人倍率が1倍を切っていたリーマン・ショック後に比べれば、まだ高水準にみえるが、求人を出した後に取り消す会社も目立ち、選択肢が狭まっているのは間違いない。首都圏の高校の就職担当教諭は生徒に広がる不安を感じ取っている。「こういう時期はブラック企業に引っかかりがちだ。注視して指導したい」

 進学から就職に進路を変更した生徒が多い普通科や総合学科では、準備に追われている。東京都立葛飾総合高校で進路指導を担当する浦部ひとみ主任教諭は例年、夏休みに就職希望者の面接や作文の指導をしてきたが、今年は休みが短く、思うように対応できなかった。「コロナでスケジュールがずれ、学校行事も立て込んで、時間がとりにくい」と言う。

「今就職は不利」

 高校生たちも不安を口にする。…

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