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 西宮市高松町の洋食店「土筆(つくし)苑」が今月から、対象のメニューを制限時間内に完食し退店すれば、冷凍ハンバーグをお持ち帰りできるキャンペーンを始めた。店内の滞在時間を短くして新型コロナウイルスの感染リスクを減らしつつ、心に残る時間を過ごして欲しいという。

 企画したのは、シェフの大谷隆史さん(42)。政府の飲食店支援策をもじって「Go To Meat(ミート)キャンペーン」と名付けた。

 ランチタイム(午前11時~午後3時ラストオーダー)限定で、対象はハンバーグ料理、ビーフシチュー、タンシチュー。料理の提供から肉にちなんで「29分以内」に退店すれば、保冷バッグに入った冷凍ハンバーグ(720円相当)を1人1個プレゼントする。滞在時間が短くなれば感染リスクが下がるだけでなく、店としても客の回転率が上がり、客はハンバーグをお土産にできる「一石三鳥」の企画だ。

 新型コロナウイルス感染症の拡大で、同店は4月中旬から営業を自粛。テイクアウトの料理の販売を続けたが、4月、5月の売り上げは8割以上ダウンした。大谷さんは厨房(ちゅうぼう)で1人、テイクアウト用の仕込みを続けた。「この間、お客さんが買いに来てくれて『大丈夫?』と声をかけてくれた」。6月に店を再開するまで、客と店で直接やりとりが出来るのを楽しみにしていたという。

 この春卒業式ができなかった元大学生を対象に、卒業証書を持参すればランチが半額になるキャンペーンも続けている。大谷さんは「少しでもお客さんの助けになる、コミュニケーションを取れる企画をこれからもできたらいいなと思う」と話している。

 「Go To Meatキャンペーン」は今月末まで、大学卒業生半額キャンペーンは年末まで。問い合わせは土筆苑(0798・65・3366)。(石田貴子)