[PR]

 栃木県足利市昌平町の史跡足利学校で、古書籍に風を通して湿気をとる恒例の「曝書(ばくしょ)」。職員が所蔵の古書を1丁ずつめくり、料紙の傷みや綴(と)じ糸の状態などを点検した。

 足利学校は約1万7千冊の古典籍を所蔵し、国宝は77冊、国指定重要文化財は98冊を数える。江戸時代にも毎秋の「曝書」をしたと記録が残っている。和紙の薄葉(うすよう)紙に包まれ、桐箱(きりばこ)に収蔵されている書籍が1冊ずつ書院の広間に広げられていった。

 7日は国宝の「文選」や国指定重要文化財の「周易」などが広げられた。「文選」は中国南宋期の刊本で、北条実時が開設した金沢文庫の旧蔵本。奥付には、金沢文庫の蔵書印と後北条氏が使った「虎印」、北条氏政が永禄3(1560)年に足利学校の7代庠主(しょうしゅ)(校長)・玉崗瑞●(作字は「玉ヘンに與」)(ぎょくこうずいよ)に贈ったと書かれている。

 「曝書」は11月16日までの間、好天の日に実施される。拝観もできる。問い合わせは同学校事務所(0284・41・2655)。(根岸敦生

関連ニュース