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 オークションサイトに架空出品した商品を自ら落札し、支払い代金に充てた決済サービス「PayPay(ペイペイ)」のポイントを不正に現金化したとして、警視庁は、埼玉県草加市の男女3人を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕し、8日発表した。

 サイバー犯罪対策課によると、逮捕されたのは会社役員の小田富士男(49)=埼玉県草加市松原1丁目=、無職田中晴美容疑者(53)=同=、無職田中昇吾(26)=同市弁天5丁目=の3容疑者。

 3人は家族で、アプリなどの認証代行業者だった。事業に使う約4万件の携帯番号でアカウントを作り、新規登録者に付与されるポイントを約2千万円分入手。現金化して、トヨタ自動車の高級ブランド車「レクサス」を購入するなどしたという。

 3人は昨年6~7月、オークションサイト「ヤフオク!」に実在しないトレーディングカードを約800回出品し、自ら落札してペイペイのポイントで決済。約40万円分を現金化した疑いがある。ポイントは新規登録キャンペーンの特典で、アカウントを作った人に500円分が付与されていた。登録に必要な電話番号は、事業用に所持していた大量の「SIMカード」を利用したという。

 《認証代行業者》 アプリなどの利用者が新規登録やログインをする際、本人確認の手続きを代行する業者。自らが管理する携帯電話の番号を利用者に伝えてアプリに登録してもらい、その後にショートメッセージ(SMS)で送られてきた確認コードをさらに利用者に伝えて、アプリに入力してアクセスしてもらう。番号が登録された格安「SIMカード」を大量に仕入れているとみられる。他人になりすませるため、犯罪ツールになる危険性があるとの指摘がある。