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 一般社団法人「次世代ロボットエンジニア支援機構」(京都府精華町)の理事で奈良高専4年、広本一真さん(19)が、中国で開かれた国際ロボットコンテストで「キャプテン賞」を受賞した。機構によると、日本人の受賞は初めて。広本さんは「誇らしい仲間がいての受賞です」と喜んでいる。

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 出場したのは「ロボマスター2020 ロボティクス・コンペティション」。2015年から中国で毎年開催されており、中国の大学を中心に世界の約200チームが参加する大会だ。

 日本からは3チームが出た。奈良市在住の広本さんは、北は千葉県、南は鹿児島県から参加する約30人の混成チーム「Scramble(スクランブル)」で、ロボットに関わる経験が長いことなどからキャプテンを務めた。

 ロボットは外観がミニ戦車のようで、パソコンによる遠隔操作で動き、狙った的に玉を発射できる。広本さんは、各地に散らばるメンバーとオンラインで話し合ってロボットを設計通りに動かすための課題を共有し、みんなの意見をまとめてロボットの性能を磨き上げ、本番に臨んだ。

 新型コロナウイルスの影響で8月の大会はオンライン形式での実施に。事前に撮影したロボットの動きなどの映像をもとに、審査を受けた。チームは最優秀級に準じる「二等」を取った一方、広本さんはわずか7人のキャプテン賞の一人に選ばれた。メンバーの得意分野や技能を把握してチームをまとめ、1台のロボットを動かしていく役割や実績が評価された。

 「9月末にSNSで受賞を知ったときはまさかと思って驚いた」と広本さん。

 広本さんやチームの快挙は、機構にとっての大きな成果にもなった。機構はものづくり業界の活性化のために5月に法人化。大阪大大学院の川節拓実助教を中心に、自動車メーカーや大学関係者のほか、全国24の大学や高専、高校で学ぶ学生らが社員となって、ロボコン出場チームの支援や、子ども向けロボット教室の開催に取り組んでいる。

 広本さんは「海外のロボットコンテストで活躍できる開発を目指すには、一つの学校の枠組みでは難しい。企業や社会とも協調して、来年は後輩たちがもっと優秀なロボットで臨んでほしい」と話している。(甲斐俊作)

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 次世代ロボットエンジニア支援機構(京都府精華町)は24、25日、けいはんなロボット技術センター(同町)で中高生向けのロボットプログラミング教室を開く。ロボットコンテストの出場機を動かすなどして、プログラミングを学ぶ。

 対象は13~18歳で、1日のみの参加は不可。参加費1万円。Wi―Fi機能付きノートパソコン(貸し出しは台数に限りがある)と昼食持参。11日までに申し込みフォーム(https://forms.gle/EB1bs7vXczvsVhru9別ウインドウで開きます)で申し込み、応募者多数の場合は抽選となる。問い合わせは、川節拓実・代表理事(090・7495・3763)。

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