斉藤佑介
新型コロナウイルスの影響で来夏に延期された東京五輪・パラリンピック。大会組織委員会を取材していて、最近よく耳にする言葉があります。
「共感」
9月、経費削減のため大会規模を簡素化する52項目のメニューが発表されました。組織委の森喜朗会長は「都民や国民の『共感』が得られる大会をめざす」と話しました。
でも、その「共感」が得られているとはまだ言いがたい。朝日新聞社が7月に実施した世論調査では、「中止」を望む声が約3割ありました。関係者の口から「共感」が繰り返されるのは、現状の裏返しなのではないでしょうか。
「全員が自己ベスト」「復興五輪」「疫病に打ち勝った証し」。そんな言葉で大会の意義は語られてきましたが、コロナ禍でいまだに多くの人が目の前の暮らしに不安を抱えている現状では、むなしく響きます。
「簡素化」はどうか。大会経費…
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