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 段階的に整備が進められてきた宮城県南三陸町の震災復興祈念公園が12日、全面オープンする。町職員ら43人が犠牲になった防災対策庁舎のそばに献花台が設けられるほか、観光スポット「さんさん商店街」と結ぶ「中橋(なかばし)」も開通する。一般開放は13日から。

 佐藤仁町長が5日の定例記者会見で発表した。12日午後2時からテープカットとくす玉割りがある。佐藤町長のほか、橋をデザインした建築家の隈研吾氏らが渡り初めをする予定。

 公園は6・3ヘクタールで、約7割の4・3ヘクタールは開園済み。橋は長さ約80メートル、幅8~12メートルで、町産材を用い、新市街地と公園を結ぶ。公園と橋の総事業費は約30億円で、主に復興関連の交付金が充てられている。

 佐藤町長は会見で「震災から9年7カ月、大変遅くなったが、心静かに手を合わせる場になってほしい」と語った。現在は「県有化」され、議論の時間が設けられている防災対策庁舎の保存・解体については「いずれ何らかの形で町民の意思を確認し、決断する」と述べた。

 公園は「追悼・継承・感謝 そして未来を想像する協働の場」をテーマに、2016年度から本格的に整備が進められてきた。(星乃勇介)

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