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 大相撲秋場所で初優勝を果たし、県出身力士としては58年ぶりの大関昇進を決めた正代関(28)が8日、地元の宇土市役所を表敬訪問した。地元を大いに沸かせた力士の訪問を、元松茂樹市長や大勢の職員らは拍手で熱烈に歓迎した。

 午前10時前、正代を乗せた車が市役所に到着。正代は、小中学校の同級生だった職員から花束を手渡され、市の公式マスコットキャラクター「うとん行長しゃん」からプレゼントを受け取った。市役所に掲げられた「祝優勝・大関昇進 正代関」と書かれた懸垂幕の前で撮影に応じた後、訪問会場となった来賓室に向かった。

 開会後のあいさつで、元松市長は「県勢初の幕内優勝と大関昇進はまさに快挙というほかない。熊本は、地震・コロナ・県南の豪雨で非常に苦労して沈み込んでいたが、正代関は力強い相撲で元気と勇気を与え続けてくれた」と感謝の言葉を述べた。

 正代は「やっと優勝することができて、地元の皆さんに恩返しできた。今まで以上に厳しい環境下に置かれるが、皆さんの期待に応えられるよう、これからも頑張っていきたい」と力強く誓った。

 記者からの質問で、久しぶりの帰省の感想を問われた正代は、「『家のベッドはこんなに柔らかかったのか』とすごく安心した」と答え、会場の笑いを誘った。また、7月の記録的豪雨の報道に接したときを振り返り、「すごく心配したし、何か自分にできることはないかと思った。相撲で好成績を上げて、地元の人に喜んでもらうことが自分にできる最大限のことと思い、稽古に取り組む姿勢が強くなった」と語った。(井岡諒)

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