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 鉄道の大幅な遅れや運休に動物が関連する例が急増している。中でも全国的に目立つのがシカが絡んだ事故だ。運行への影響や犠牲になる動物を減らすためにどうすればよいのか。シカ対策の最前線を見た。

拡大する写真・図版JR釜石駅の近くに出没した2頭のシカ=2020年7月9日午後4時26分、岩手県釜石市、一條優太撮影

 国土交通省が毎年まとめている「鉄軌道輸送の安全に関わる情報」という資料がある。運休や30分以上の遅れが出た例を「輸送障害」と位置づけ、年度ごとの推移を集計している。これによると、2019年度の輸送障害は前の年より48件少ない5665件だったが、うち動物が原因となったものは822件と逆に118件増えた。

 年間の輸送障害は例年、4千から6千件の間で推移しているが、動物が絡むものは増加傾向が明らかだ。09年度には224件だったが12年度に514件となり、最近は輸送障害全体の1割以上を占めるようになった。

拡大する写真・図版鉄道が原因となった鉄道の輸送障害の推移

 なぜ増えたのか。

 公益財団法人鉄道総合技術研究…

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