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 福井県越前市内に残る昔ながらの景観やまち並みの魅力を再認識し、次代に伝えていくきっかけにしようと、市は周囲の景観などに配慮して改修、利活用している町屋などを「伝統的建築物」に認定する制度を作った。第1弾として、武生地区の三つの建物を認定し、8日に市役所で認定証の授与式を開いた。今後も認定を増やしていくという。

 認定されたのは「ビストロ ミストラル」(京町1丁目)▽「D-art Gallery」(神明町)▽「ふく家餅舗」(天王町)の3件。市によると、明治、大正期に建てられた建物で、町屋としての風情を生かす形で改装し、飲食店やギャラリー、商店として利用されている。

 式には建物の所有者らが出席し、奈良俊幸市長から認定証を受け取った。

 「ふく家餅舗」は、1907(明治40)年に建てられたという。屋根瓦や店先の日よけテントなどをリニューアルして、昔ながらのたたずまいを残しつつ、営業している。店主の是広章光さん(46)は取材に「これからも仕事に打ち込み、この建物と、代々受け継いできたお餅の味を伝えていきたい」と話した。

 奈良市長は、2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、観光客らに足を運んでもらえるような取り組みを進めているとした上で、「町屋を生かした改修や利活用はありがたい取り組み。今後も古い歴史と伝統を生かしたまちづくりに協力してほしい」と話した。(八百板一平)