足立区議発言に抗議400件超 区は相談窓口設置を検討
塩入彩
東京都足立区の白石正輝区議(78)=自民=が、同性愛について「法律で守られると足立区が滅んでしまう」という趣旨の発言をしたことをめぐり、区に抗議の声が相次いでいる。区側は、性的少数者向けの相談窓口の設置を検討するとしている。
区議会事務局と区民の声相談課によると、区議の発言に、8日までに区民らから計約450件の電話やメールが寄せられた。9割以上が発言を非難する声で、「差別発言だ」「議員にふさわしくない」などの内容が大半だという。
近藤弥生区長は7日の区議会決算特別委員会で区の対応を問われ、「性的少数者の方の困っていることを聞く相談窓口を設置する必要性は感じていた。機会を見て、(当事者から)話をうかがう席を設けることも検討したい」と述べた。
区議会の鹿浜昭議長は、6日に白石区議を厳重注意したうえで、発言について「議員としてふさわしくない誤解を招く表現があり、不快な思いをされた方々に心からおわび申し上げます」との談話を発表した。白石区議はこれまでの朝日新聞の取材に、「発言を撤回する気も謝罪する気もない」と話した。(塩入彩)
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