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 オークションで落札された自身の絵を額に仕掛けたシュレッダーで細断したり、地下鉄の車内にマスク姿のネズミを描いたり。何かと注目を集める正体不明のアーティスト、バンクシーの活動を紹介する「バンクシー展 天才か反逆者か」が9日、大阪市住之江区の「大阪南港ATC Gallery」で始まった。来年1月17日まで。

 コレクターから集めた70点以上の作品を、「政治」「抗議」「消費」などのテーマごとに展示。これまで世界6都市で開催し、100万人以上を動員したという。バンクシー作品は真贋(しんがん)が論争になることが多いが、主催者側は「認証機関から本物と保障されたものだ」としている。

 紛争が続くパレスチナ自治区ベツレヘムの建物に、火炎瓶の代わりに花束を投げようとする男性を描いた「ラブ・イズ・イン・ジ・エア」。国会議員の経費乱用問題で国民の不満が高まる中、英国の議事堂に集う議員をサルの姿で表現した「モンキー・パーラメント」といった有名作品も展示されている。

 キュレーター兼プロデューサーのアレクサンダー・ナチケビアさんは「バンクシーは言葉や職業を超え、明確でタイムリーなメッセージを伝えてくれる偉大な芸術家。自分の目で見て感じて欲しい」と話している。(浅沼愛)