80年代を楽しくしたヴァン・ヘイレン 小林克也が語る
聞き手・定塚遼
ヴァン・ヘイレンのギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンさんが、6日に65歳でこの世を去った。その存在は、音楽業界にどのような影響を与えたか。DJの第一人者・小林克也さんが語った。
ロックと言えばリードギター、ギター抱えて街を歩けば格好良い。エディーはそんな時代のヒーローだった。またヴァン・ヘイレンは、ロックが社会的なメッセージを持つ音楽から、産業的なものになっていく時代の流れを象徴するバンドでもあったと思います。
ギターという楽器そのものの可能性を広げたのが彼だった。両手で弦を押さえて弾くタッピング(ライトハンド)奏法はユニークで新しかった。彼のおかげでどれだけギターの売り上げが伸びたことか。
1940年代、ジャズの世界では(即興的な)ビバップが革新を生み出した。ビバップは人による革新だったけど、彼はギターとシンセサイザーという楽器によってロックに新しさを生み出した。その新しさを、みんな夢中になって追っかけた。彼にはひらめきのすごさを感じる。頭の中でばーっと次の音のイメージが湧いてきて、そのひらめきを追っかけるように演奏している感があった。
それまでのロックの特異性は…
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