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 紛争や自然災害によって飢餓に苦しむ人に食料を届ける「国連世界食糧計画(WFP)」が9日、ノーベル平和賞を受賞することが決まった。新型コロナウイルスの感染が世界中に広がり、現場で直接支援するのが困難になっている中での受賞だ。強調されたのは「国際協調」だった。(ローマ=河原田慎一、イスタンブール=高野裕介)

「多国間協力、尊重されていない」

 「国際連帯と多国間協力の必要性はかつてないほど顕著になっている」

 ノーベル委員会のライスアンデシェン委員長は発表の冒頭でこう切り出した。そして、ライスアンデシェン氏は「今年の賞で、飢餓に苦しんだり飢餓の脅威に直面したりしている何百万もの人々に、世界の目を向けたい」と訴えた。

 さらに会見で「多国間協力は地球規模の課題と闘うのに絶対的に必要だが、最近は尊重されていない」と強調。朝日新聞の取材には「国際協力を重要とみなさないポピュリズムやナショナリズムの傾向があるなかで、国際機関は支援を得るのに苦労している」とし、国連を軽視して「自国優先」を掲げる米トランプ政権などを暗に牽制(けんせい)した。

 2018年に国連安保理が採択した決議で、武力紛争と飢餓の関係が初めて明確に言及されたことにも触れた。その上で、飢餓が紛争の「武器」として使われる現状との闘いに国連加盟国を巻き込み、多国間協力を実現していることをたたえた。

難民は受賞に喜び、現実に絶望

 賞を創設したアルフレッド・ノ…

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