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 朝日新聞創業者の村山龍平(りょうへい)が茶事に用いた茶道具を展示する特別展「数寄者(すきしゃ)・村山龍平の茶の湯」(朝日新聞社後援)が10日、津市垂水の石水博物館で開幕する。会期は12月6日まで。

 1850(嘉永3)年、伊勢国紀州藩田丸領(現・三重県玉城町)の武家に生まれた村山は79(明治12)年に、大阪で朝日新聞を創刊。財界入りを果たすと、開国後に海外流出が進む古美術品の収集、保護にいそしんだ。また茶の湯にも傾倒。名物級の茶道具も多数所有し、「数寄者」と呼ばれた。こうした村山の収集品は現在、香雪美術館(神戸市東灘区)などに所蔵、展示されている。

 石水博物館によると、同館の所蔵する茶道具を2018年、香雪美術館で展示した縁で今回の特別展が実現した。国指定重要文化財「志野松籬図水指(しのまつまがきずみずさし)」や、千利休が愛したとされる「利休丸壺茶入(りきゅうまるつぼちゃいれ)」など36点が並ぶ。石水博物館の桐田貴史学芸員は「三重県出身の村山翁が集めた名品を、拝見できるまたとない機会。鑑賞を楽しむとともに村山翁の顕彰にもつながれば」と話した。

 入館料は一般500円。高校・大学生300円。月曜休館。問い合わせは石水博物館(059・227・5677)。(佐々木洋輔)

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