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 昨年度の全国高校サッカー選手権8強の昌平高校(埼玉県杉戸町)から一気に4人のJリーガーが誕生することになった。主将のMF須藤直輝選手(18)とMF小川優介選手(18)は名門のJ1鹿島アントラーズに入団が内定。4選手は9日、同校で合同記者会見を開き、活躍を誓った。

 須藤選手は熊谷市出身。卓越した足元の技術力とボールコントロールでチャンスを作る。1年から背番号10をつけ、2018年全国高校総体4強入りに貢献した。あこがれはブラジルのロナウジーニョ選手。「伝統あるチームでプレーできて誇り。常勝軍団でタイトル獲得に貢献したい」。将来はスペインでプレーし、日本代表に選ばれることが目標だ。

 小川選手は久喜市出身。高い技術と戦術眼で、ゲームの流れを引き寄せる。「小さい頃から夢だったプロになることができてうれしい。家族やお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れずに全力でプレーしたい」と意気込みを語った。

 J2アルビレックス新潟に内定したFW小見洋太選手(18)はさいたま市出身。動き出しのうまさ、鋭さ、ゴールへの嗅覚(きゅうかく)を兼ね備えたストライカー。「日本代表になって、日本一のストライカーになる」

 伊奈町出身のMF柴圭汰選手(18)はJ3福島ユナイテッドFCに内定。身長162センチのボール奪取力にたけるボランチは「活躍して小さな選手に夢や希望を与えたい」と語った。

 今年は新型コロナウイルスの感染拡大による休校があり、夏の高校総体は中止になった。この間、過去の試合や国内外のプロ選手のプレーの動画を共有し、個々の弱点強化を図った。集大成の全国高校サッカー選手権県予選の決勝トーナメントが間もなく始まる。4人は「全国優勝が目標」と口をそろえた。

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 昌平のJリーガー輩出は5年連続で計10人。小柄な選手が多いのが特徴で、今回の4選手も身長が160センチ台だ。

 藤島崇之監督(40)の考えは「身体能力に恵まれなくても、確固たる技術を持ち接触を受けないようにすれば、いいパフォーマンスができる。勝負を決めるのは技術と、それに裏付けられた冷静な判断力」。選手には常に「最後は技術」と説き、個々の特長や可能性を引き出す指導に力を入れている。その中で選手たちは自分たちで考え、個々の引き出しを増やす。

 須藤選手は「先輩後輩の壁がなく、ピッチ内外で色々と指摘しあえるのが昌平の強さ」と話す。

 2012年には下部組織の地域クラブ「FC LAVIDA(ラヴィーダ)」を発足。6年間、高校と同じコーチ陣から同じビジョンと方向性で指導を受ける。小川、小見両選手はLAVIDA出身初のJリーガーとなる。

 夢舞台に進む4人の教え子を前に、藤島監督は「すごく誇り思うし、これだけ評価されて自信にもなる」とうれしそうに話した。(加藤真太郎)

昌平高出身の現役Jリーガー

14年度卒 和田幹大(J3横浜)

     ※新潟医療福祉大卒業後に入団

16年度卒 松本泰志(広島→J2福岡)

16年度卒 針谷岳晃(J2磐田)

17年度卒 佐相壱明(大宮→J3長野)

18年度卒 原田虹輝(J1川崎)

19年度卒 鎌田大夢(J3福島)

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