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 新型コロナウイルスは「空気感染」するのか――。多くの人が疑問に思ってきたこの問いに、米疾病対策センター(CDC)が、「ときどきある」と見解を改訂した。だがこの見解を出すまでに、二転三転した。なぜこんなことが起きるのか。

発表→撤回→また発表

 「COVID-19 can sometimes be spread by airborne transmission」

 CDCが10月5日に改訂した新型コロナの主な感染経路の見解を直訳すると、「新型コロナはときどき空気感染により広がることがある」となる。

 CDCが見解をまとめるまでには紆余(うよ)曲折があった。世界保健機関(WHO)が「人の密集した換気の悪い空間で、空気感染が起きた可能性は否定できない」という見方を出したのは7月上旬。にもかかわらず、世界の疾病対策をリードするCDCがこれを認めたのは、3カ月ほど経ってからだった。

 CDCは飛沫(ひまつ)感染や接触感染が主な感染ルートだという立場を取っており、それはいまも変わらない。それが9月18日に「空気感染もありうる」という見解をウェブサイトに掲載した。だがその直後に「まだ案段階のもの」といったん引っ込め、今回、再び「空気感染もありうる」とした。なぜか。

 空気感染に対するCDCの見方が二転三転した背景には、コロナ対策強化に後ろ向きな政権からの圧力があるという米メディアの報道もある。

 この動きについて、国立病院機構仙台医療センターの西村秀一・ウイルスセンター長は「飛沫感染や接触感染では説明がつかないケースがたくさん報告されている。ようやくCDCも空気感染を認めざるを得なくなった」と話す。

「空気感染」の実例

 例えば、オーストラリアでは国…

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