[PR]

 沖縄基地負担軽減相を兼ねる加藤勝信官房長官は10日、沖縄県で玉城デニー知事らと会談し、米軍普天間飛行場(宜野湾市)などを視察した。加藤氏の同県訪問は就任後初。同飛行場の名護市辺野古への移設などを推し進め、基地負担軽減や沖縄振興を図るという政府の姿勢を強調した。

拡大する写真・図版那覇市の米軍那覇軍港を視察する加藤勝信官房長官=2020年10月10日午後4時49分、那覇市、菊地直己撮影

 加藤氏は自衛隊ヘリで上空から、普天間飛行場や名護市辺野古の移設予定地などを視察。記者団に「市街地の真ん中にある危険な基地の固定化は避けなければならない。すべての人が共有した認識だ」と語った。

 会談で玉城氏は「辺野古移設計画は断念し、早期に沖縄県との協議の場を設けるよう強く要望する」と求めた。加藤氏は「日米同盟の抑止力維持、普天間飛行場の危険性の除去を考えたとき、唯一の解決策は辺野古移設と考えている」と従来の政府見解を繰り返し、主張は平行線をたどった。

 菅義偉首相が就任直前に基地問題と振興を結びつける「リンク論」に言及したことについて、加藤氏は記者団から見解を問われ「基地返還を計画通り行い、跡地を有効利用して振興につなげる。総合的に取り組む重要課題という意味で、リンクという言葉を使ったと思う」と釈明した。(菊地直己)