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 神戸市西区の精神科病院「神出(かんで)病院」の看護師ら6人が入院患者を虐待したとされる事件で、準強制わいせつや監禁などの罪に問われた元看護助手の和田元規被告(27)に対する判決公判が12日、神戸地裁(小倉哲浩裁判官)であった。小倉裁判官は、懲役4年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。

 判決によると、和田被告は2018年9月~19年11月、他の看護師らとともに、入院中の患者同士でキスをさせたり、患者の顔にホースで水をかけたりしたうえ、落下防止柵付きのベッド(約106キロ)を逆さまにし、ふとんに寝かせた患者の上から覆う監禁行為などをした。

 検察側は論告で、和田被告について「積極的に共犯者らに犯行を持ちかけた」と指摘していた。和田被告は犯行の様子を動画撮影し、他の看護師らとともにLINEで共有したとされる。小倉裁判官は「犯行を主導したわけではないが、撮影動画を共有する行為は犯行を繰り返させる要因となった」とし「患者が苦しみ、悲鳴を上げおびえる姿を見て面白がる行為は人権や尊厳を著しく侵害する非道な犯行」と述べた。別の事件の強制わいせつ罪なども合わせて言い渡された。

 これで同事件で起訴された6人全員が一審で有罪判決となった。うち実刑判決は和田被告で3人目。(笹山大志、森下友貴)