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 東日本を中心に100人を超す死者・行方不明者が出た昨年10月の台風19号上陸から、12日で1年となった。阿武隈川水系の氾濫(はんらん)などで大きな被害を受けた宮城県丸森町では追悼式があり、参列した住民ら約90人が犠牲者を悼んだ。

 午前10時、町全域に鳴り響くサイレンに合わせて、参列者が黙禱(もくとう)。実家が土砂崩れに巻き込まれ、母の大槻利子さん(当時70)らを失った恵太さん(37)=同県名取市=があいさつで「家族を救えなかった無力さを抱えた1年は苦しい日々だった。災害を忘れず語り継ぎ、少しでも前を向くことが私たちの責務だと思う」と話した。

 総務省消防庁や都道府県などによると、東日本の71河川142カ所で堤防が決壊し、福島や宮城、長野など少なくとも13都県で計105人が死亡(関連死含む)し、3人が行方不明だ。全半壊した住宅は17都県で計3万棟を超え、10月1日時点で11都県の計3485世帯7895人が仮設住宅で暮らしている。(近藤咲子、井上充昌)