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 タイ北部チェンライ県の山奥には、独自の風習を持つ山岳少数民族の村が点在している。伝統衣装をまとい、急斜面の畑で自活してきたのだが、時代の変化とともに村は様変わりし、今では携帯電話が普及して、日本車が走っているという。新型コロナウイルスの感染防止のため、一時封鎖されていた村もあったが、国内感染がほぼ収まったことで封鎖が解かれたと聞き、訪ねてみた。

拡大する写真・図版竹を組んで作ったラフ族の家。竹の隙間から日差しが差し込む部屋の隅に、かまどがあった=2020年9月24日、タイ北部チェンライ県、乗京真知撮影

 チェンライ県は、首都バンコクから飛行機で1時間半ほど飛んだところにある。チェンライ市内で四輪駆動車を借り、山道を2時間半ほど走ると、ミャンマー国境に近い山村メーサロンにたどり着く。朝もやが立ち込める標高1千メートル超の山は、今にも仙人が現れそうな雰囲気を醸し出している。

 この山村を中心とする一帯は、風習や言語が異なる山岳少数民族が多く暮らす場所の一つだ。タイ政府の統計(2016年)によると、タイに住む山岳少数民族は約144万人で、うちカレン族が約55万人、ラフ族が約12万人、アカ族が約9万人、リス族が約4万人など。多くが中国やミャンマーなどから移り住んだ人たちや、その子孫だという。

竹のゲートを抜けると

 尾根沿いに延びる赤土の道を進むと、ラフ族が住むパクイ村が見えてきた。村の入り口には、竹で作ったゲートがある。新型コロナウイルスの流入を防ぐため、ゲートは最近まで閉鎖されていたという。

 約40世帯が住む村には、竹で…

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