【アーカイブ】「木綿のハンカチーフ」太田裕美 代表曲に浮かんだ疑問符
沢田歩
【2016年5月28日週末be・b02】
都会に出て変わっていく彼と、田舎に残った彼女との切ないやり取りが描かれた「木綿のハンカチーフ」。太田裕美さん(61)の代表曲にして、最大のヒット曲です。意外なことに太田さんは、長らくこの曲に「釈然としないもの」を感じてきたと言います。
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「木綿のハンカチーフ」は、1975年12月に太田さんが発表した3枚目のアルバム「心が風邪をひいた日」に収められた一曲。収録曲からは、アルバムに先行して「夕焼け/水曜日の約束」の2曲がシングル盤で出ていた。しかし、レコーディングスタッフらの強い勧めで、急きょ「木綿―」もシングルカットされることになった。
太田さんはふり返る。
「収録では皆さん、これはすごい曲だって盛り上がっていました。仕事先で会う人も、みんなほめて下さって……。でも、そのたびに私の頭の中では、たくさんの疑問符が浮かんでいたのです」
決して、きらいな曲だったわ…
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