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 【那覇】奥武山公園近くにあるクラシックカメラ専門店「カメラのたかちよ」は日本復帰前の沖縄で作られたとみられるカメラや昔懐かしいフィルムカメラ、ビンテージカメラなどの中古カメラを取り扱う老舗店だ。25年前に店を立ち上げて以来、多くのカメラマニアに愛され続けている。

 店主の上原隆昭(たかあき)さん(78)がカメラに興味を持ったのは小学生の頃。父親からカメラを借りて撮影した際に「被写体を切り取ることのできるカメラのメカニカルな一面にすっかり魅了された」と話す。幼い頃は、自営業を営む父の仕事を手伝いながら、お小遣いをためては小型カメラの購入に充てた。

 店内はまるで博物館のよう。国内外を問わず、1913年から現在に至るまでの国産のニコン、キヤノンだけでなく、外国産のライカ、コンタックス、二眼レフのローライフレックス、スパイカメラで有名なミノックスなど、今ではなかなかお目にかかれない珍しいカメラやレンズ、付属品など含め約2千点が所狭しと陳列されている。

 上原さんのコレクションの中にはかつて沖縄で作られたカメラもある。

 「ニューパックス」という名前のカメラはレンジファインダー式(距離計連動式)、小型オートカメラという特徴を持つ。上原さんはこのカメラを2台所有している。かつて、常連客から「これは珍しいカメラだから飾っておきなさい」と無料で譲ってもらった。そのうちの1台は英文字で「Made in Ryukyu」、もう1台は「Made in Okinawa」と書かれており、本土復帰前後に製造されたとみられる。上原さんによると、このカメラは当時の米軍基地内でしか販売されていなかったため市中に出回らず現存する唯一の製品だという。貴重なカメラのため販売はしていない。

 クラシックカメラの魅力は「大切に扱いさえすれば永久に使うことができるところ」と話す上原さん。店に並ぶカメラは日々上原さんが手入れをしており、全てすぐに使える状態だ。

 「カメラのたかちよ」の営業時間は午前10時~午後6時(日曜は午後1時から)。定休日は火曜。問い合わせは電話098(857)4653。(沖縄タイムス)

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