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 日産自動車が6月に発売した「キックス」が新車販売ランキングで7月、トップ50の圏外に転落した。人気がある小型SUV(スポーツ用多目的車)で、新型車が発売翌月に消えるのは珍しい。しかし同社が「受注は好調」と言うように、8月に38位、9月に19位と再び浮上してきた。この間、一体何があったのか。

日産は「主力の車になる」

 キックスは、軽自動車を除けば日産が10年ぶりに国内に投入した新型車だ。エンジンの役割は発電で、車輪を動かす力はモーターが生み出す独自のハイブリッド技術「eパワー」を搭載。5月に公表した中期経営計画で打ち出した、1年半の間に投入する12の新型車の第1弾で、発表時に「主力の車になる」(星野朝子副社長)としていた。

 だが、日本自動車販売協会連合会(自販連)がまとめる新車販売ランキングでは、6月が27位(1836台)だったものの翌7月は456台でトップ50の圏外に。8月に38位(1178台)、9月に19位(3493台)と盛り返してきたが、昨年以降に出た新型や、モデルチェンジしたライバル3社のSUV6車種がほぼトップ30に入り続けていることとは対照的だ。

 中でも小型SUVは昨年11月発売のトヨタ自動車「ライズ」とダイハツ工業「ロッキー」が9月にそれぞれ3位(1万3077台)と22位(3352台)。トヨタの小型車「ヤリス」の派生車で今年8月末発売の「ヤリスクロス」が6767台と、新型車効果が目立つ。

 日産によるとキックスは、受注では発売から約1カ月で1万台を突破した。ただ購入者への納車が追いついておらず、運輸支局などでの登録をもって台数にカウントする自販連の統計に反映されていないという。

 背景には生産態勢がある。キックスは東南アジアでのeパワー搭載車の展開を念頭に、タイ工場でつくる「逆輸入車」。日産によると、新型コロナウイルスの流行に伴って7月に工場を数日間閉鎖し、生産に影響が出たという。

国内で品質確認「万全の態勢」

 タイ工場では逆輸入車の先行例…

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