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 パナソニックが水素を燃料に発電する大型施設用の「純水素型燃料電池」を開発した。来年10月に発売し、東京五輪・パラリンピックの選手村跡地にできる街にも納入する。水素は次世代のクリーンエネルギーとして注目を集めており、商業施設やオフィスビルにも導入を働きかけてゆく。

 この電池は本棚ほどの大きさで、出力5キロワット。24時間稼働させると一般家庭10軒強の電気を取り出せる。選手村跡地には2022年度中に24台を設置する計画で、主に街灯に使う。発電時に出る熱で湯を沸かし、足湯や共同浴場に注ぐ。水素は燃料電池車用の水素ステーションからパイプラインで供給を受ける。

 水素は利用時に温室効果ガスを出さず、政府も普及に力を入れている。パナソニックは12年からこの電池の開発を進め、太陽光発電の電気で水素をつくってためるといった「水素社会」の実現に向けて取り組んできた。導入費用がかさむのが課題だが、同社の担当者は「燃料電池車の普及とともに街中での利用先を広げ、コストダウンにもつなげていきたい」と話す。

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 「朝日地球会議2020」の第3日では、水素社会をめぐるパネル討論(13日午後7時~)があり、パナソニックの担当幹部も参加する。当日の様子はオンライン(https://www.asahi.com/eco/awf/)で配信する。視聴は無料。(西尾邦明)