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 毎週末と祝日の夜、長崎県島原市沖の有明海上空に巨大なお城のシルエットが浮かび上がる。強い光で島原城天守閣をライトアップして映し出された影絵だ。勇壮で荘厳な姿は「キャッスルモンスター」と呼ばれ、天守閣の最上階で見ることができる。

 11日夜、天守閣の最上階から有明海を望むと、夜空にくっきりとした城の姿が浮かび上がった。放射状に伸びる影は、刀剣を何本も振りかざした武者のようだ。長崎市から訪れた若いカップルは、「ワーッ。すご~い!」と歓声を上げて見入っていた。

 島原城は日本100名城の一つ。2016年8月、島原港での花火大会を天守閣5階の展望所でみてもらおうと、島原城振興協会(当時)の職員が事前準備中に、有明海上空に映る巨大なシルエットに気づいた。天守閣を照らして出来た「影絵」だった。

 協会は早速、「キャッスルモンスター」と命名。協会など4団体が統合して同年秋に誕生した島原観光ビューローが観光PRの目玉の一つとして売り出し始めた。翌17年3月、県のWebサイト「旅する長崎学」が募った「ナンコイ!? 新十景」のパワースポット部門で1位になった。

 雲の有無や濃淡、月の位置や光の濃淡によって城の影は日ごとに形を変える。晴れた夜には刀剣を構えた勇壮な姿となり、雲で覆われた日には5層の天守閣そのままの姿が立ち現れる。

 今年度は、島原城で毎週土日と祝日に開催中のイベント「島原城 夜の陣」(午後6時半~9時半)で天守閣をライトアップしている。最上階からは、街の灯を眼下に、熊本の市街地の明かりも遠望しながらモンスターと出会うことができる。来年3月28日まで。

 島原城では17日の午後7時~10時、謎解きお城脱出ゲーム・キャッスルモンスター(悪魔パーティ)を開催(当日2千円、前売り1700円)。ゲームとともに、モンスターの観覧も楽しめるチャンスだ。

 島原観光ビューローの末續理・商品企画販売部長は「新たに様々な付加価値を持たせた『島原城の夜』をぜひゆっくりと楽しんでいただければ」と話した。(島原通信員・松下英爾)

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