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 災害が起きた時、日本語が苦手な外国人らも避難所で円滑に意思疎通できるよう、兵庫県国際交流協会などが、イラストや文字を指さして伝えるボードを作成した。自治体が作った指さしボードはこれまでもあったが、13の多様な言語に対応できるのが特徴だ。

 ボードは、理解できる言語の確認、避難所スタッフ用、避難者用の3種類。スタッフからの質問や被災した外国人らの要望、欲しいものリストが、ピクトグラム(絵文字)とともに各言語で書かれている。スタッフと避難者がそれぞれ、指さしで使うことができる。

 スタッフからの質問では「翻訳アプリを使っていますか」「何か困っていることはありますか」「手伝うことができますか」など7項目。避難者の要望は「お祈りをしたいです」「大使館に連絡したいです」などの16項目がある。欲しいものリストは水やおむつ、生理用品など八つを挙げた。

 対応言語は、英語、中国語(簡体字と繁体字)、韓国語、タガログ語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、ロシア語、ベトナム語、タイ語、ミャンマー語、インドネシア語、ネパール語。

 ボードは、兵庫県国際交流協会が発案し、全国共通で使えるものにしたいという自治体国際化協会の事業として作成した。

 とりあげる項目を選ぶために、人と防災未来センターの外国人支援の専門家、ブラジル人やスペイン語圏、ベトナム人のコミュニティーにも話を聞いた。神戸モスクでは、イスラム教徒が飲食できるハラル食品を入れるべきだとの声を聞き、欲しいものリストに加えた。

 両協会のホームページからダウンロードでき、避難所の運営を担う市町村の担当者らが使うことを想定している。兵庫県国際交流協会企画広報課はサンプルとしてラミネート加工し、県内41市町に送る予定だ。村上桐子課長は「避難所に一つは常設してほしい」と話している。

 法務省の統計では、兵庫県内には昨年末現在、11万5681人の外国人が住んでいる。韓国が最多で3万8516人、中国2万4496人、ベトナム2万1870人と続く。以下はフィリピン5168人、朝鮮2690人、ブラジル2684人、米国2388人、ネパール1804人、インドネシア1790人となっている。(滝坪潤一)

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