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 新型コロナウイルスの感染拡大で全国に緊急事態宣言が出された4月初めから、京都大学が「立ち止まって、考える――パンデミック状況下での人文社会科学からの発信」と題し、対談やオンライン講義を次々にネットで公開している。主導してきた出口康夫さんは「コロナ禍は価値観の転換を迫っている」と話す。

 ――4月に4人の研究者との対談、夏には10人の研究者によるリアルタイム講義をネットで配信したそうですね。

 「コロナ禍のもとで命を守り、経済を回すという医学や経済学の目標や方向性は明確です。一方、世界中が右往左往する中、自分たちの生き方や社会のあり方はこのままでいいのか、変わるとすればどう変わるべきかといった、漠然とした、でも、より深い問題意識も広く共有されました。今こそ価値の学問である人文学が、価値の座標軸を考える手立てを社会に提供しなければと考えました」

 「倫理学は人工呼吸器の配分や自粛か強制かといった問題を取り上げ、文化心理学ではコロナ禍が幸福観や人生観にどんな変化を与えるかが語られました。私は、自己とは何かについて考えを述べ、コロナ後の社会にも触れました」

 ――手応えはどうでしたか。

 「全体で約30万回のアクセス…

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