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 新型コロナウイルス対策で県が実施した観光キャンペーン「とくしま応援割」の助成金を不正受給したとして、徳島県警は13日、いずれも徳島市内に住む宿泊施設経営石田悦久(34)、母親でパート従業員の石田尚美(64)、会社役員神崎昌紀(36)の各容疑者を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。3人とも容疑を認めているという。

 とくしま応援割は、感染拡大で打撃を受けた観光業支援のため、県が6~8月に県観光協会に業務委託して実施した。県民を対象に県内のホテルや旅館の利用に伴う宿泊費を割り引くため、滞在した施設から交付される宿泊証明書などを利用者が事務局に提出すれば、1人1泊当たり最大5千円の助成金を県が支給した。

 徳島中央署などによると、石田悦久容疑者が鳴門市里浦町で経営する「鳴門ゲストハウスはじまり」に石田尚美容疑者ら12人が6月17日から5泊、神崎容疑者ら12人が同22日から5泊泊まったとする、うその宿泊証明書を発行。事務局宛てに送付して助成金を申請し、計60万円をだまし取った疑いがある。石田尚美、神崎両容疑者名義の口座にいずれも7月20日に各30万円が振り込まれていた。

 調べによると、石田悦久容疑者と神崎容疑者は知り合いで、ほかの宿泊者の氏名には石田悦久容疑者の親族らの名前が使われていたという。

 県側から8月下旬、「同じ申請者による数回の宿泊に伴う申請が確認され、不正請求の疑いがある」との届け出があり、県警が捜査していた。県警は、同様の手口による不正受給の有無を調べている。(松尾俊二)