書店巡りの「御書印」 本と書店、そして人生結ぶ印に
岩尾真宏
寺社参拝の「御朱印」、城を訪ねた記念の「御城印」などがブームとなる中、読書の秋に書店を巡って集める「御書印(ごしょいん)」も話題を呼んでいる。書店オリジナルのスタンプとメッセージなどを楽しんでもらうものだ。紙の書籍を取り巻く環境は厳しいが、「知」に触れるきっかけにしてほしいと関係者は期待する。
御書印は、小学館の刊行物の営業などをする小学館パブリッシング・サービス社員の小川宗也さん(49)の発案で、今年3月から始まった。客として本屋に行った帰り道、ふと「御書印」という言葉が頭に浮かんだことがきっかけだったという。
御書印をもらうには、参加店で店員に声をかけ、200円を払う。現在、「御書印帖(ちょう)」を無料で配っているが、ノートなどへの押印も可能だ。参加店は御書印プロジェクトの公式サイト(https://note.com/goshoin)に掲載され、北海道から沖縄まで200店を超えた。50店を回ると「巡了印」を押すサービスも新たに始めた。
店名や店の外観などを記した…