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 聖マリアンナ医科大学(川崎市)の2015~18年度の入試を受けた女性4人が14日、「性別を理由に差別された」として、大学に計約1684万円の賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。一連の医学部不正入試問題をめぐる集団訴訟は、東京医科大、順天堂大に続いて3例目となる。

 「医学部入試における女性差別対策弁護団」によると、原告はいずれも20代の女性で、東京医科大への集団訴訟にも加わっている。

 18年に発覚した不正入試問題で、文部科学省は10大学について性別や浪人回数などによる差別があったと指摘。このうち聖マリ大だけが不正を認めていない。同大が設置した第三者委員会も「女性や浪人生を一律に差別していた」とする調査報告書をまとめ、今年1月に公開されたが、同大は否定している。

 訴状で原告側は「不公正、不公平な入試を受験させられた」として、1人あたり受験1回につき300万円の慰謝料や、受験料、受験にかかった宿泊費などの支払いを求めている。

 15~18年度の入試結果を分析した第三者委の報告書によると、2次試験の評価対象の一つだった志願票と調査書での獲得点数について、9割以上の受験生が、属性により同じ点数を割り振られていた。いずれの年度でも、女性と浪人回数の多い受験生の点数が一律に低くなっていた。

 志願票と調査書の配点が80点だった15年度では、浪人回数が多いほど男女とも点数が下がり、さらに女性は現役、1浪、2浪、3浪など各段階で男性より18点低くされていた。志願票と調査書の配点が180点だった18年度では、男女の点数差は80点にまで広げられていた=表。

 原告側は、得点調整をしなかった場合の点数や順位、2次試験の最低合格点数などを明らかにすることも求めており、その結果に応じて請求額を増やす予定という。

 原告代理人の佐藤倫子弁護士は、14日の会見で「聖マリ大はひどい女性差別をし、文科省からも再三、説明責任を果たすよう求められてきたにもかかわらず全く対応せず、不誠実極まりない」と批判した。

 同大は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。

記事後半では、原告女性が悔しさを語ります。現役と浪人、男女で明らかな差がある採点結果も。

現役男性160点、3浪女性0点。「そんなにも減点されていたなんて」

 原告の1人で西日本に住む20代の女性は、18年度入試を受験。1次試験は合格したが、2次試験で不合格となった。第三者委の報告書によれば、この年の志願票と調査書の配点は180点。現役男性は164点つけられていたのに対し、3浪だった原告女性は0点だった。

 女性がこれを知ったのは、第三…

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