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(ドラフト会議人物館)早大、早川隆久投手

 東京六大学春季リーグ(8月10日)で、自己最速の155キロをマークした。インターネット映像を見たダルビッシュ(カブス)が「いやいや笑 左で155km/hって笑 体感も速そう」とツイッターに投稿したことでも話題になった。

 秋季リーグでは、さらにすごみを増している。4試合、26回3分の2を投げて46奪三振。9回に換算すると15個を超える。被安打はわずか9本。辛口な小宮山悟監督も「どこに出しても恥ずかしくない投手になった」と目を細める。

 ドラフト候補との投げ合いでも格の違いを見せつける。入江大生と初対決した明大戦は2安打、17奪三振。九回に1失点し、「詰めが甘かった」と反省ばかり口にした。鈴木昭汰に投げ勝った法大戦は4安打、13奪三振。リーグ戦初の完封勝利を飾った。さすがに「素直にうれしい」とはにかんだが、「明日が大事」と笑顔は控えめ。翌日もリリーフで登板した。

 東大戦は7回3安打、13奪三振ながら、一回に失点して自己採点は「50点」。隣の小宮山監督が思わず、「厳しいな」とつぶやいた。「早稲田の主将、エースとして、一球入魂を体現しなければいけませんから」

 千葉・木更津総合高3年時に甲子園で春夏連続ベスト8。早大でも1年春から登板するが、勝ちきれない投球も多かった。「(主将がつける背番号)10番の重みが自分にこういう投球をさせてくれている」。だからドラフトが近づいても、「自分は優勝を求めて戦っていくだけです」と平静を貫く。(編集委員・安藤嘉浩

 〈はやかわ・たかひさ〉1998年7月生まれ。千葉県横芝光町出身。小学1年でソフトボールを始め、横芝中で野球部。木更津総合では、2年春と3年春夏に甲子園出場。3年春夏はベスト8入りし、高校日本代表に選出された。早大では1年春にデビュー。3年時に日米大学野球選手権の日本代表に選ばれ、最優秀防御率を獲得した。身長179センチ72キロ。左投げ左打ち。

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 プロ野球のドラフト(新人選択)会議が26日、東京都内で開かれる。今年はコロナ禍で会議の様相も変わるが、プロを夢見る選手たちの熱い思いに変わりはない。運命のドラフトを前に、注目選手を紹介する。