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 徳島市の住宅街にある木製玩具専門店の敷地内で、子どもたちが草木にじかに触れられる身近な場をつくろうと、小さな「森」を整備するプロジェクトが進んでいる。野菜を育てられる畑もつくり、親子で楽しめる空間にする。森づくりや森での催しに参加してくれる人を募集している。

 森づくりを進めているのは、同市沖浜町南開にある「DEPOT(デポー)」で、店内には木でできた玩具が並んでいる。1994年に徳島市内の別の場所でオープンし、2016年秋に現在地に移転した。

 オーナーの高田健司さん(54)は19年、店の隣にあった田んぼ約300平方メートルを購入した。町中に住む子どもたちが、遠出をしなくても自然に触れられ、土いじりや植物を育てる楽しみを五感を使って体験できる場をつくるためだ。子どもには、玩具とともに、そうした遊びも手軽に体験して欲しいと考えた。

 森づくりに向けて今春から、更地に土を入れて植栽を始めた。9月末までにはコナラやアオダモといった数十種の苗木を植え、地表には、ヒメイワダレソウを敷き詰めた。ブラックベリーなど実のなる植物も植えた。

 今後は敷地の一角に、無農薬で野菜を栽培する畑も設ける計画だ。

 当初は、子どもたちの手で森づくりを進めたいと考えていたが、新型コロナウイルスの影響で高田さんや店のスタッフらが手分けして作業を続けている。苗木の成長には時間がかかり、森らしい姿になるのはまだまだ先になるという。

 高田さんは「コロナの収束を願いながら色々な人たちに森づくりにかかわりをもってもらいたい。ただ木のおもちゃを届けるだけの店ではなく、木をはぐくむ自然も体験できる場所にしたい」と話す。

 店では「土」にあやかり、第1、第3土曜に「デポーまちなかの森」を使って植栽や収穫などの各種イベントを定期的に開く予定という。詳細は、ホームページ(https://www.depot-net.com/別ウインドウで開きます)などで告知する。(雨宮徹)

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