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 交通事故や事件に巻き込まれて亡くなった人が生前履いていた靴を展示する「生命のメッセージ展」が20日まで沼津商業高校で開かれている。原則として生徒に限り観覧できるが、17日のみ一般にも公開する。

 被害者30人の等身大のパネルに顔写真と、それぞれの遺族のメッセージが添えられている。愛知県の片岡樹里ちゃん(当時3歳)は2002年、保育園の園庭で遊んでいる時に、同園の屋上駐車場から誤って転落した車の下敷きになり命を落とした。運動会を数日後に控え、習った踊りを両親に見せるなど、おちゃめで楽しい子だったという。樹里ちゃんのひときわ小さなパネルの前にはアンパンマンが大きくデザインされたサンダルが展示されている。

 被害者の遺族らでつくるNPO法人「いのちのミュージアム」(東京)が企画し、全国各地で開いているが、静岡県は唯一、交通事故防止の啓発を目的に県の主催で高校での巡回展示を行っている。12日から沼津商業と三島南で展示が始まり、30日からは常葉大橘中・高で開催を予定している。

 展示を見た沼津商業高校の長岡瑞紀さん(3年)は「事故死といっても実感が湧かなかったけれど、こうして並んだパネルを見ると事故を少し身近に生々しく感じる」と話した。(広瀬萌恵)