拡大する写真・図版漢族が経営するカフェに改装されたモスク。礼拝所だった広間は休憩所になり、観光客がお茶を飲んだり、寝転んだりしていた=2020年10月5日、カシュガル、奥寺淳撮影

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 中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区で、イスラム教の礼拝所(モスク)が相次いで閉鎖されたり、カフェに改装されたりしている状況を記者が現地で確認した。オーストラリアの研究機関は、衛星写真などで調べたモスクの60%以上が破壊されたりダメージを受けたりしたと指摘。ウイグル族住民の信仰や文化を危機に押しやる行為との批判が出ている。

 新疆の最西端の街、カシュガルでウイグル族が暮らす旧市街。10年ほど前までは、およそ1キロメートル四方の範囲にれんがや土壁でできた古い街並みが残っていたが、近年開発が進み、国家指定の重点観光地に造り替えられた。

 それでも土産物屋や飲食の露店が並ぶ通りから横道に入ると、ウイグル族が暮らす居住区が残る。複数の住民によると、旧市街のあちこちにあった小~中規模のモスクの大半が、この2~3年で閉鎖されたという。

 今月初め、居住区を歩くと、茶色いれんが造りで、モスクに特徴的な丸いドームがそびえる建物があった。しかし最上部にあったイスラム教のシンボルの新月は取り外され、カフェに改装されていた。中に入ると、かつて礼拝所だったじゅうたんが敷かれた広間は休憩室として使われ、漢族とみられる観光客がお茶を飲み、寝そべっている人もいた。関係者によると、経営者は広東省から来た漢族で、改装して昨年5月に開業したという。

 近くの住民は、モスクが飲食店や休憩所として使われている様子を「見たくない」と言って顔を背けた。周辺のモスクもほとんど閉鎖されたといい、「外で礼拝するのは怖いので、家族みんな自宅で拝んでいる」と話した。

拡大する写真・図版漢族が経営するカフェに改造されたモスク=2020年10月5日、カシュガル、奥寺淳撮影

 この店から徒歩1分ほどの距離にあるモスクも、塔の一部が壊され、カフェに改装された。しかし、欧米から来た観光客が昨年、ツイッターで写真をつけて批判的に投稿。それがきっかけになったのか、昨年から閉店したままだという。

 居住区の東側にある別のモスク…

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