拡大する写真・図版南端から見る国道12号の直線部分。北端は見えなかった=北海道美唄市、朝日新聞社機から、長島一浩撮影

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 大地を貫く光線のように、灰色の道はかなたへ延びていた。北海道を走る国道12号は、日本一長い直線部分をもつ。その距離29・2キロメートル。大阪―神戸間に等しい長さだ。

 車で走ってみた。「直線道路日本一」の記念碑が建つ南端の美唄(びばい)市側から北へ。ハンドルはまっすぐ固定、ウィンカーを使う機会もない。沿道には畑が広がり、ついスピードを出しそうに。43分後、北端の滝川市側記念碑を通過すると、道はわずかに右へ傾く。心中でひとり「ゴール!」と叫んだ。

拡大する写真・図版国道12号の直線部分の南端に立つ「直線道路日本一」の碑(左)=2020年8月26日、北海道美唄市、玉置太郎撮影

 「日本一」にあやかり、地元は町おこしを狙う。

 直線の中間地点にある道の駅(奈井江(ないえ)町)は、NPO「日本一直線道まちづくり研究会」が管理する。駅内の「一直線道ふるさと市場」では地元産「一直線道米」を販売。12号の清掃や植栽も企画する。理事長の造園業工藤克彦さん(56)は「住みよい町を次世代に、という思い一筋でやってきた」。

拡大する写真・図版田畑と市街地を貫く国道12号=北海道美唄市、朝日新聞社機から、長島一浩撮影

 美唄市では市民団体が「直線道路の町で免許取得」をうたう企画を考案。農場体験や観光ツアー、貸自転車などの特典を用意し、6年間で首都圏の学生ら約200人が参加した。「日本一のインパクトは町おこしから外せない」と会長の住職松山教宗(たかむね)さん(47)は言う。

 ところで、なぜ直線なのか。

記事後半では、国道12号建設の歴史が明らかに。地元で人気のグルメスポット紹介や会員限定のプレゼントもあります。

 道路の開削は開拓期の1886…

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