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 治療に使える薬の選択肢を増やしたい――。横浜市に住むある肺がん患者の思いから、国内では珍しい患者提案の臨床試験(治験)がこの夏、始まった。多額の資金集めや製薬会社との交渉を2年がかりで乗り越え、重い扉を開いた。

 患者会「日本肺がん患者連絡会」の理事長、長谷川一男さん(49)=横浜市保土ケ谷区=は、10年前にステージ4の肺がんが判明。生きる可能性を探り、これまでに8種類の抗がん剤を使ってきた。ただ、抗がん剤には使用条件があるため、薬を使えずに悩んでいるがん患者は多く、長谷川さんのもとにも多くの相談が寄せられていた。

 「お金を集めたら、治験をやってもらえますか」

「2割という数字、非常に大きい」

 2018年11月、大阪府であったがんの市民講座の控室で長谷川さんは、ともに登壇者として参加していた近畿大医学部の中川和彦教授にかけあった。中川教授は「できます。しかし、治験の運営費として2億円。薬剤費も必要で10億円以上かかりますよ」。

 長谷川さんは「金額に卒倒しそ…

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