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 東京都中野区のマンションで8月、洋菓子店員の野口麻美さん(当時38)が自室で殺害された事件で、警視庁は15日、直後に死亡した洋菓子店経営の高橋宏征容疑者(同34)を容疑者死亡のまま殺人や住居侵入などの容疑で書類送検した。現場からはガスバーナーが見つかっており、高橋容疑者が事件前に火を使用してガラスを静かに割る方法をウェブ上で調べていたことから、その方法を試そうと計画を練っていたとみている。

 送検容疑は8月30日午前3時45分ごろ、同区白鷺2丁目のマンション2階の一室に無施錠の窓から忍び込み、一人暮らしだった野口さんの背中や頭部を刃物で刺すなどして殺害したというもの。高橋容疑者は約3時間後、約2キロ離れたマンションの敷地で倒れているのが見つかり、間もなく死亡した。飛び降り自殺とみられる。

 高橋容疑者は野口さんと交際していたことがあり、事件前後、SNSに「閉店のお知らせ」とのタイトルで、「憤りから許すことができない」などと投稿していた。同庁は一方的に恨みを募らせたとみている。

 野方署などによると、高橋容疑者は事件前日、現場を下見していた。周辺の防犯カメラには数日前から借りていたレンタカーが映っていたという。野口さんの部屋の近くの地面には脚立があった。ベランダには野口さんの物ではないガスバーナーが残されていたという。

 高橋容疑者は交際中だった野口さんにけがをさせたとして、昨年8月に警視庁に傷害容疑で書類送検された。同庁は今年4月、野口さんからの申告で、月に1度の頻度で実施していた異常の有無の確認をやめていた。