三井新
日本の国民食の一つに数えられる、おにぎり。ご飯を握ってのりを巻けば出来上がる手軽さと、多彩な具を包み込むことで生まれるバリエーションの豊かさ。コンビニの棚の前で、「今日の二つはどれにしよう」と迷うのは、私(26)だけではないはずだ。
天高く馬肥ゆる秋。おにぎり(シャケと昆布)を両手に、ふと思った。一体いつから日本人はおにぎりと付き合ってきたんだろう、と。
実は、石川県内にその有力な手がかりが残されている。
見つかったのは、昭和の終わりが近づく1987年11月、石川県旧鹿西町(現中能登町)金丸にある弥生時代中期の「杉谷チャノバタケ遺跡」だった。
「日本最古のおにぎり」と呼ば…
残り:986文字/全文:1264文字
【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部